特別講義:カシミヤの歴史④

特別講義:カシミヤの歴史④カシミヤストール専門店 Lity&co

今日も元気にカシミヤ特別講義の歴史の時間じゃ。 

 

<1800年代以降のヨーロッパのカシミヤ事情>

1816年、フランスはインドからカシミヤ山羊の毛を輸入し、フランスで糸を紡ぎショールを織ったショールを「フランス製カシミヤ」として販売し始めたのじゃ。

 

さらに1818年、フランスにカシミヤ山羊を輸入すべく調査団を派遣し、実際にカシミヤ山羊をヨーロッパに連れてこようとしたのじゃが、当時の過酷な輸送に耐え切れずほとんどが道中で死に、また生き残った山羊も温暖なヨーロッパの気候では品質の高いカシミヤの毛をほとんど生やさなかったため失敗に終わってしまった。

 

同じく1818年、ジャガールによりショールを織るための新しい機械が発明され、これにより「ジャガード生地」が作られることになったのじゃ。

この方法は、従来は人の手によって模様に必要な経糸の開口が行われておったが、ジャガールの開発した機械によって、あらかじめ指定しておいた位置で経糸の開口が可能になったのだが、なんとなく現代のプログラミングに考え方が似ておるのー。

 

これにより、同じ装飾模様のモチーフが織ることが容易となり、ジャガード生地として愛用されるようになったのじゃ。

またこの発明により、模様が非常に大きいショールを作ることができるようになったのじゃ。

 

機械化によってフランスのショール産業は大いに繁栄したてのー。

ジャガード機により大量のショールが短時間に生産されることにより価格の低下がおこり、一般市民でも手に入れられるようになっ たのじゃ。

路場にはカシミヤショールを販売する業者も存在してたの。

一般市民が手に入れられるショールのデザインは、ボーダーにパルム模様をあしらった長方形のショールや正方形のショール、中央に円花装飾をあしらった正方形のショール、無地で四隅だけパルムをあしらったもの、ボーダー柄など、比較的小さく、シンプルなショールとデザインとしては小ぶりなものが多かったのじゃ。

また長方形のショールが裂けたり破れたりすると、2つに切られてスカーフとして使用されていたりもしたの。

 

このようなスカーフのうち一方の端のみにパルムのボーダーがあるものを「ボワトゥー」と呼ばれたのじゃ。

このボワトゥーが一般市民の間で人気になり、最初からそのデザインをしたスカーフが製造される ようになっのじゃ。

市民の愛すべき知恵と文化じゃのー。

 

 

 

この記事を書いた人

カシミヤ博士

カシミヤ大好き。カシミヤ博士